街中でカーシェアを見かける機会が増えてきました。それもそのはずで、最大手のタイムズカーシェアは今や3万台の車を全国に配置しています。都市に集中しているとは言え、かなりの台数がカーシェア専用車として供給されています。
一方、マイカー所有率は若い世代を中心に下がってきています。「若者のクルマ離れ」とか言われていますが、所有する以外に車を運転できる環境にあるので、車には乗るけれど、わざわざ買わないというのが実情じゃないのでしょうか。
私は10歳未満の子どもが2人います。結構な頻度で車を使いますが、コスパを選んでカーシェアを利用しています。
ただし、「これ以上乗るならマイカーに切り替える」というざっくりの損益分岐点を意識しています。今回は、この損益分岐点の考え方についてご紹介します!
前提
次の点の全てに当てはまるなら、この記事を読んでください!
- 週末ドライバーで平日は車を使わない
- 歩いて苦にならない範囲にカーシェアの車両が10台以上ある(とりあえず最大手のタイムズカーシェアで調べてみてください)
- マンション住まい等で駐車場が有料
- 車が趣味でない
どうですか?特に都心やその郊外で生活していたら、当てはまる人が多いのではないでしょうか。
それでは、次に損益分岐点のモデルケースを示します。
損益分岐点のモデルケース
ざっくり言うと、次のような使い方です。
- 年に2回、一泊二日の旅行に使う
- 月に1回、朝から晩までのレジャーに使う
- 月に1回、半日のお出かけに使う
- 月に3回~4回、近隣の買い物や子どもの習い事の送り迎えに使う
以下に詳細です。
1回あたりの使用パターン | 1回あたりの料金(円) | 使用頻度(回) | 年間 | |||||||
モデル | 時間(h) | 距離(km) | 基本料金 | 距離料金 | 料金合計 | 月間 | 年間 | 料金(円) | 時間(h) | 距離(km) |
①旅行 | 48 | 300 | 9,900 | 4,800 | 14,700 | 2 | 29,400 | 96 | 600 | |
②一日 | 12 | 100 | 5,500 | 1,600 | 7,100 | 1 | 12 | 85,200 | 144 | 1,200 |
③半日 | 6 | 50 | 4,290 | 0 | 4,290 | 1 | 12 | 51,480 | 72 | 600 |
④ちょい乗り | 2 | 10 | 1,760 | 0 | 1,760 | 3 | 36 | 63,360 | 72 | 360 |
合計 | 229,440 | 384 | 2,760 |
どうでしょうか?これだけ使って、年間約23万円です。実際はタイムズカーシェアにはヘビーユーザーに割引の特典があり、これより1~2割安くなるイメージです。
では、次になぜ上のモデルケースを損益分岐点としたのかご説明します。
マイカーの維持費は?
車は購入時だけでなく、持っているだけでお金がかかります。これを俗に維持費と言います。コスパが良いと言われている軽自動車で、どれくらいかかるのでしょうか?
「この維持費より安ければ得」という考え方です。
項目 | 年間費用(円) |
軽自動車税 | 10,800 |
車検 | 30,000 |
任意保険 | 50,000 |
駐車場 | 120,000 |
ガソリン | 20,700 |
合計 | 231,500 |
・駐車場代は月1万円
・任意保険はアバウト
・ガソリン代はモデルケースの走行距離、燃費20km/l、ガソリン単価150円/で計算
安いと言われている軽自動車で20万円以上の維持費がかかります。これなら、保険料やガソリン代も全てコミコミのカーシェアを使う方が合理的ですよね!?
「車の維持費が家計を圧迫しているなー」と思ったら、ぜひ一度、今回ご紹介したモデルケースとご自身の使い方を比べてみてください!